◆34番(佐野修君)それぞれ御答弁をいただきましたが、再問をいたします。
 先般、ベネッセ教育研究所が中学生約1,800人を対象にした調査では、登校時の気分として、32%が「余り行きたくない、できれば家にいたい」と答えており、統計の数字以上に子供たちの学校離れは広がっていると見るべきであるとしております。一方、教育評論家の尾木直樹さんは、多くの子供たちは学びを拒否しているわけでも友人がいないと言っているわけでもない、不登校の子供たちの学ぶ場や友人と交われる場のことを文部省はしっかり考えてほしい、その点で、フリースクールなど学校外の場をもっと積極的に認めるべきだと提案をしております。したがいまして、一朝一夕に解決できる問題ではありませんが、私は欠かせない一つの視点として、時代への即応性が必要であると思うものであります。時代が刻々と変化すると同時に、人々の心のありか、志向性も変化しており、児童・生徒も例外ではありません。こうした変化を微妙に感じ取り、時代に即応した教育のあり方が今日求められているのではないかと思う次第であります。
 そこで、お伺いをいたします。
 まず、フリースクールの推進についてどのように考えているのか、お伺いをいたします。第2点目に、カウンセラーが臨床心理士の資格を持つ2人だけと大変少ないわけでありますが、現場の指導主事等の教員の研修等を行い、1校に1人ぐらい、例えば準カウンセラー的なような配置ができればよいと思いますが、この点はいかがでしょうか。3点目に、今後の中長期にわたり解消への取り組みはどのようにしていくのか、お伺いをいたします。
 次に、心の教室について、これら施設整備が順次整っていった場合、同時に並行して周知徹底が大変重要となってまいります。学校、生徒はもとより家族や地域全体へのPRが最も必要であります。また、心の教室相談員も、人の養成、配置等、人材確保も重要な問題となってまいります。いずれにいたしましても、現場での運営面や対人関係が重要なポイントとなると思われるのであります。
 そこでお伺いいたしますが、地域や家庭等への理解のための周知徹底はどのようにするのか、また相談員の確保、養成はどのように考えているのか、お伺いをいたします。
 加茂名南幼稚園新設につきましては、三度にわたり取り上げてまいりました。その中で、新設に向けての大義名分やその趣旨については詳細に述べてまいったとおりであります。しかし、今日に至ってもなおかつ展望が開けず、10年という長い年月にわたり遅々として進んでいないわけであります。既に以前から議会の承認も得ており、何ら支障になる条件は全くないわけであります。したがいまして、これは行政の継続性からしても、重要課題として前教育長から引き継いでいることでもあろうと思うわけであります。しかし、前段の御答弁の限りにおいては行政の怠慢のそしりを免れない内容で、まことに残念なことであります。
 そこで、改めてお伺いをいたしますが、地元期成同盟会と関係者と早急に話し合いを行い、現在地での建設に一定の理解を得て、その上で建設に向けて推進を図るべきであると思いますが、この点についてお伺いをいたします。
 次に、粗大ごみの戸別収集については新しい制度でもあり、多少の問題点があろうかと思いますが、さまざまに周知徹底を図りながら、できるだけ早く軌道に乗るよう、最大限の努力をされますよう要望をいたしておきます。
 次に、し尿処理問題では、特にエリアの問題については、市民が業者の選択の自由がないという自由経済の原理にももとる全く前時代的なものであります。このような仕組みであるからこそ、そこに業者のサービス精神の欠如、横柄な態度、そして各種料金の不明瞭さ等々につながっているのではないかと思うものであります。
 そこで、お伺いをいたします。
 まず、不明瞭と言われる各種料金について、明確に広報等で周知徹底するとか、業者、業界でチラシ等を作成し各戸配布するとか指導徹底すべきであると思いますが、この点について、お伺いをいたします。もう1点は、サービスエリアについてはふだんは現行の地域割りがやむを得ないとしても、緊急を要するときには日曜、祝日を含めてどの業者でも選択ができ、また業者もそれに対応するようにシステム化するべきであると思いますが、あわせてお伺いをいたします。
 次に、一般廃棄物の問題でありますが、これがもし事実とすれば重大問題であります。要するに、本市に支払うべき処理料金を支払わずに自社の利益のみに終始する行為であります。少なくとも市民の税金によって運営されている中間処理施設が、関連する他の業者をしり目に行っている背信行為と言わざるを得ません。私はこのようなことがただのうわさ話であると信じたい気持ちであります。が、当局として事の真偽のほどを早急に調査し、相応の対処をすべきであると思いますが、そのお考えをお伺いをいたします。
 次に、河川の整備についてでありますが、数多い河川の中でも、本市中央部に位置する大岡川は特に問題を含んでおります。御承知のとおり、大岡川の最上流域は住吉4丁目の市営北住吉団地の手前で行き詰まりとなっており、あわせて通称興源寺川の最下流域と合流し、行きどまりとなっております。この両河川は、川というよりどぶ川のように水だまりと化しております。今日までしゅんせつも行われてきておりますが、その効果も期待できず、長年にわたりこの状態が蓄積され悪臭もその極限に達し、水辺環境を保つことは絶望的となっております。そして、両河川の合流地点の流域には、今年度末に公共下水道が完成の予定でありますが、この河川が行き詰まりという特殊性のある以上、下水道との相乗効果も期待できないものではないかと思う次第であります。
 そこで、お伺いをいたします。
 大岡川の改修整備について、どのような取り組みをされようとしているのか、そのお考えをお聞かせください。
 次に、水上バスについてであります。
 過日、県は、徳島市の阿波おどり期間中4日間の県内主要観光施設等の人出状況を発表しました。明石海峡大橋開通後初めての阿波おどりとあって、おどり見物客とともに県内観光施設への入り込み客が期待どおりに大幅な伸びを見せております。藍の館、うだつの町並み、祖谷のかずら橋、うみがめ博物館、海中観光船ブルーマリン等を初め、その他の施設のほとんどが大幅な増加であります。反面、本市の代表的な施設では、4月オープンしたとくしま動物園以外の十郎兵衛屋敷、とくしま体験館、眉山パークウエー等が軒並みに減少しております。この発表の中で、本市の一級の観光資源でもあるひょうたん島という文字が見えなかったのは大変残念なことであります。もし、ゴージャスな水上バスが運航していれば、県内外の多くの人たちの目を集中させたことであろうと推察する次第であります。したがいまして、巨費を投じて見事なまでに整備が進みつつあるひょうたん島構想に、ただのボートではなく観光遊覧のできる水上バスが浮かんでいないということは、まさしく画竜点睛を欠くものであると思う次第であります。
 そこで、小池市長にお伺いをいたします。
 以上述べました点について、どのような受けとめをされているのか、また観光遊覧のできる水上バス導入の早期実現についてどのように取り組もうとされているのか、お伺いをいたします。
 御答弁をいただき、まとめてまいります。
           〔教育長 柏木雅雄君登壇〕